高い安全性の提供
ジュニア選手からプロスポーツ選手まで
広く一般的に行われているトレーニングが実はリスクが高いという事をご存知でしょうか?
筋トレの王道といわれるベンチプレスを使って解説していきます。
トップポジションから胸まで大きく動かす。
多くがこのような形で行われています。
何故こういった方法で行われるのかといえば、
その理由の一つがパワーリフティングという競技のやり方を筋トレ側が真似しているということ。
ここで目を向けなければならない点はパワーリフティングとは筋トレではなく競技であるということ。
人間の体の構造と筋力発揮のメカニズムから 挙上することが難しくなるように決められたルールであると言えます。
崩して言えば力を出しにくくなるルールの中で重い物を持ち上げるから「スゲー!!」という話です。
これはその他のスポーツのルールの構成を考えても同様なんです。
例えばサッカーにはオフサイドというルールがあります。
そのルールによってゴール前で待ち伏せ不可となりゴールを決める難度が上がることで試合がよりエキサイティングなものとなります。
そもそもサッカーは手を使ってはいけないというルールによって足だけでボールを扱うのは難しいという制約の中で卓越したテクニックを楽しむスポーツですよね。
このようにスポーツ競技はその難しさを楽しむものであり、そのスポーツ競技とトレーニングは明確に分けて考える必要があるのです。

もう一度確認していくとこのようにトップポジションからボトムポジションまで動作することが一般的ですよね。ネット上でも“トレーニングで”重い重量を扱っているが下ろしていない人に、胸まで下げてじゃないかという声が上がるものです。パワーリフティング競技でもないのにトレーニングでも必ず下げなければならないという間違った認識が多い事を表しています。
貴方が筋力を伸ばしたいのならパワーリフティングを真似する必要などなく純粋に筋力発揮の観点からトレーニングを考えなければなりません。
正常な筋力発揮と危険察知能力
学生時代運動部だった方は思い出せると思いますが、腕立て伏せを行う時に女の子の場合深く下せないものです。これには理由があって(筋力があれば無理に下すことも出来ますが)実は下す行為が筋力を発揮するメカニズム上、体を支えること、動作をすることにおいて非効率的であり、そこまで体を持っていきたくないという体の感覚が優れていて、実際深く一往復の腕立て伏せが出来るとしても『感覚的に下したくない』と言った方が正しく表しているかもしれません。
簡単に図解すれば下記の通りです。

体のパーツを左図のように考えると分かりやすいと思います。
実は下せば下すほど、筋肉の頑張る力の向きと骨格の可動方向が合わなくなり力の伝達が出来なくなります。
この際に筋肉ではなく骨への付着部である腱への負担が最大となります。
筋トレをしているのに筋肉に負荷をかけずに腱に負荷をかけるのを一生懸命になって何の得があるでしょうか。
疑問に思いませんか?このどの部分に負荷がかかっているか、ちゃんと感覚を辿っていけばわかるはずです。
文章を読むだけではなく実践の中で感じてみてください。

つまりベンチプレスにおいて
トップポジションは筋肉が無理なく力を伝達可能なポジション。

そしてボトムポジションでは、筋肉が力を伝達不可なポジションとなってしまうことになります。

因みに格闘技の関節技が成立するのはこれが理由です。
→筋肉がどう頑張っても骨格に力が伝わらない関節角度が存在するから。
体にとって関節技をかける危険な方向にみすみす動作することは馬鹿げたことであり怪我をする可能性が高いのは当たり前です。
更には怪我をせずとも、このように物理的に力を伝達出来ない関節角度で動作を繰り返していれば、正常な筋力発揮を行う体の感覚に狂いが生じてしまう事にも繋がります。
※本来ならば相手に関節技をかけられそうになったとしたら、いち早く察知・反応し、その位置で負荷を加えられないように対処するはずです。
パワーリフティングでは昨今ますます体のアーチを高く作れる選手が出てきてますが、これまでの説明の通り胸の位置を極限まで高くすることでバーベルの移動距離を縮め、筋肉が骨格に力を伝達可能な範囲に限定できるので圧倒的に有利となります。
さて。始めのTwitterに戻りますが、深いボトム位置で潰れること自体避けねばなりませんが、残念なことにプロのトレーナーがついているにも関わらず潰れてから何度も何度も、このボトムポジションまで繰り返し動作をしている場合もよく見かけます。
まさに一人関節技状態です。
プロトレーナーとは一体何なのでしょうか。
改めて、筋力トレーニングとスポーツ競技のルールを同じにする必要はありません。
当店は筋力発揮の方法を追求し、最も無理がなく、筋力発揮の効率を考えてトレーニングを提供しております。
ここではベンチプレスを例に説明させて頂きましたが、
当たり前に広まっている中で、危険なトレーニング、感覚を狂わせかねないトレーニングは実際に存在します。
繰り返しになりますが、スポーツのトップ選手のトレーニングや高額なパーソナルトレーニングであってもこういった方法が用いられています。
本気でトレーニングに取り組みたい方は、ぜひ当店にお越しになって頂ければ幸いです。