高い安全性の提供
学生~ハイレベルな体作りが要求されるトップアスリートまで、
広く一般的に行われているトレーニングが、実はリスクが高いという事をご存知でしょうか?
筋トレの王道といわれるベンチプレスを使って解説していきます。
トップポジションから胸まで大きく動かす。
ほとんどの場合、このような形で行われています。
何故こういった方法で行われるのかといえば、
その理由の一つが、パワーリフティングという競技のやり方を、筋トレ側が真似して行われているということ。パワーリフティングで行われている方法は、人間の体の構造と筋力発揮のメカニズム上、 挙上することが難しくなるように決められたルールであると言えます。
要は難しいやり方で、より重い物を持ち上げれば「スゲー!!」となるワケです。
これはその他のスポーツのルールの構成を考えても同様で、
👉サッカーならばオフサイド(キーパーの前で待ち伏せ不可となり、ゴールの難度が上がる)
という様にスポーツの観点によるものだといえます。

もう一度確認していくとこのようにトップポジションからボトムポジションまで動作することが一般的です。ネット上でも重い重量を扱っているが下ろしていなければ、なんだパーシャル(部分的な小さな動き)じゃないか、という声が上がり、必ず下げなければならないという認識が多い事を表しています。
しかし本来ならば、パワーリフティングを真似する必要などなく、筋トレは筋力発揮の観点から考えなければならないものです。
危険察知能力の欠如
部活動を行っていた方は思い出せると思いますが、腕立て伏せを行う時に、女の子の場合、深く下せないものです。これには理由があって(筋力があれば無理に下すことも出来ますが)実は下す行為が筋力を発揮するメカニズム上、体を支えること、動作をすることにおいて非効率的であり、そこまで持っていきたくないという体の感覚が優れていて、実際の所、出来たとしても『下したくない』と言った方が正しく表しているかもしれません。
簡単に図解すれば下記の通りです。

体のパーツを左図のように考えると分かりやすいと思います。
実は下せば下すほど、骨格の可動方向とも合わなくなり、 力の伝達が出来なくなります。
そしてこの際、筋肉ではなく骨への付着部である腱への負担が最大となります。

つまりベンチプレスにおいて
トップポジションは筋肉が無理なく力を伝達可能なポジション。

そしてボトムポジションでは、筋肉が力を伝達不可なポジションとなってしまうことになります。

因みに格闘技の関節技が成立するのはこれが理由です。
体にとって危険な方向にみすみす動作する必要は全くなく、怪我を誘発する可能性が高いものです。
さらに言えば、このように物理的に力を伝達出来ない関節角度で繰り返し動作することで、体の感覚に狂いが生じてしまう事にも繋がります。
※例えば本来ならば、相手に関節技をかけられそうになった際、いち早く察知・反応し、その位置で負荷を加えられないように対処するはずです。
さてパワーリフティングでは昨今ますます体のアーチを高く作れる選手が出てきてますが、上記の理由により圧倒的に有利となります。
さて、始めのTwitterに戻れば、そのボトム位置で潰れること、更にはプロのトレーナーがついているにも関わらず、
潰れてから何度も、このボトムポジションまで繰り返し動作をしている場合もあります。
まさに一人関節技状態です。
改めて、筋力トレーニングとスポーツ競技のルールを同じにする必要はありません。
当店は筋力発揮の方法を追求し、最も無理がなく、超効率で行えるようにトレーニングを提供しております。
ここではベンチプレスを例に説明させて頂きましたが、
当たり前に広まっている中で、危険なトレーニング、感覚を狂わせかねないトレーニングは実際に存在します。
繰り返しになりますが、スポーツのトップ選手のトレーニングや、高額なパーソナルトレーニングであってもこういった方法が用いられています。
本気でトレーニングに取り組みたい方は、
ぜひ当店にお越しになって頂ければ幸いです。